不動産では多くの資金を必要とするため、購入のタイミングをよく見極めることが大切です。納得のいく取引をするためにも、ライフプランや経済情勢の動向などを意識しておく必要があります。また、転勤が多い人の場合は不動産の購入をためらいがちですが、事前にプランを立てておけば問題ありません。今回は、不動産を購入するタイミングの見極めと判断のポイントについて解説します。

家族構成の変化で考える不動産購入のタイミング


不動産の購入を考えるタイミングは、人によってさまざまでもあります。しかし、結婚や出産、介護など家族構成の変化や、ライフスタイルの変化が購入の動機となることも多いものです。家族や生活の変化に伴って、不動産を購入するときのポイントについて紹介します。

家族の変化が不動産購入に与える影響

結婚・出産・子どもの入学・介護・転勤などのライフイベントは、不動産の購入にも大きな影響を与えるものです。家族構成や生活の変化によって、引越しや住み替えを行う人も少なくありません。

最適な物件を選ぶためには、将来的に起こるライフイベントを考慮して、必要となる条件を整理しておくと良いでしょう。また、家族間での意見を擦り合わせるためにも、日頃からコミュニケーションを円滑にしておくことが重要です。

買いたいときに買うのも1つの選択肢

不動産の購入では、経済情勢や金利情勢に意識を向ける必要はありますが、それらの要因とは別の視点も持っておくことが大切です。家族にまつわる変化は世の中の動きと、必ずしも連動するものではありません。

そのため、住居としての不動産購入を考えるときには、家族が一番必要とするときに不動産購入を検討することも重要です。購入のベストなタイミングを探る一方で、買いたいときに買うという姿勢も大事にしてみましょ

不動産購入は市場環境や金利動向でタイミングをとらえよう!


不動産の購入を考えるときには、不動産市場の環境や金利動向、経済の動きといった面も考慮する必要があります。ここでは、各種統計データをもとに、市況から見た不動産購入のタイミングについて解説していきます。

不動産価格の状況

公益財団法人である不動産流通推進センターが2019年にまとめた「不動産業統計集」によれば、首都圏中古マンション成約物件の平均価格推移が、2019年8月現在で3,461万円となっています。一戸建て成約物件の平均価格も3,334万円となっており、それほど大きな差は見られません。

土地(100~200平方メートル)の単価推移については、首都圏の平均で2,827万円であり、東京都では4,899万円となっています。不動産を購入するときには、価格の目安を把握したうえで考えていくことが大切です。

金利と住宅ローン

日本では低金利の状態が長く続いているため、住宅ローンを組んだとしても、利息の支払いは少なくて済むといった面があります。金利の影響だけを考えるのであれば、不動産の購入に適したタイミングであると言えるのです。

住宅ローンの返済は長期にわたるものであるため、わずかな金利差であっても返済総額は変わってきます。ローンを組む前に返済シミュレーションを行って、どれくらいの金利負担があるのかをチェックしてみましょう。

転勤が多い人が押さえておきたい不動産購入のタイミング


転勤が多かったり、将来転勤の可能性があったりする人は、どのタイミングで不動産を購入すれば良いのか迷ってしまうものです。家族だけで済むケースと、他人に貸すケースについてそれぞれ見ていきましょう。

家族だけで住むケース

不動産を購入後に転勤しなければならない場合には、単身赴任をするか、そのまま空き家の状態にしてローンを払い続けるかの選択に迫られるものです。所有する不動産を維持管理するためには、それなりにコストもかかってしまうため悩んでしまう人もいるでしょう。

ただ、勤め先から住宅手当などの形でサポートを受けられるときには、選択肢の幅を広げることもできます。不動産を購入する際には、将来のライフプランや働き方についても考えておくことが重要です。

他人に貸すケース

他人に貸すケース」
所有する不動産は自分で使うだけでなく、他人に貸し出すという方法もあります。それによって、購入した不動産を活用する幅も広がってくるので、物件を選ぶ際の判断基準となるのです。

市場のニーズなどを考えて、購入すべき不動産を見極めることで、資産運用の一環で不動産をとらえることができます。他人に貸し出すことを前提とする場合には、交通の利便性・築年数・管理状況・周辺環境などを考慮して、家賃設定を行うことが重要です。

ライフプランニングにあわせた不動産購入

不動産の購入は経済情勢や金利動向が影響してくる一方で、家族構成やライフスタイルの変化にあわせて、柔軟に判断していくことが大切です。また、住居として利用するだけでなく、他人に貸し出すことも想定してみると、不動産を購入する意義を見つけやすくなります。ライフプランニングにあわせて、最適な不動産を選んでみましょう。